【宮古島次世代エイド】 週2回の「加工玄米」給食で児童の肥満率が低下! 宮古島市での2年間の継続検証で「高度肥満」抑制を示唆
一般社団法人宮古地区医師会(会長:岸本 邦弘)、宮古島市教育委員会(教育長:宮城 克典)、沖縄食糧株式会社(代表取締役社長:中村 徹)及び公益財団法人医食同源生薬研究財団(代表理事:米井 嘉一(同志社大学教授))の4者は、令和6年4月~令和8年3月にかけて、学校給食において加工玄米(dewaxed brown rice:以下「DBR」※1)を週2回継続摂取する実証実験を行いました。その結果を検証し、児童の肥満児割合が低下、とくに高度肥満の抑制に寄与する可能性が示唆されました。
宮古島市は小児肥満率が高く、将来的な生活習慣病リスクの懸念から地域特性に基づく持続可能な対策が求められています。本検証は、特別な運動指導や医療介入を行わず、学校給食のみという既存インフラを活用することによる、児童・学校・自治体に負担が少ない持続可能な実践的アプローチであり、今後の学校保健や地域保健政策に資するエビデンスとなることが期待されます。

【目的・方法】
本件は、宮古島市立小中一貫校である「宮古島市立伊良部島小中学校」のうち、小学生211名を対象に実施。学校給食にDBRを導入し、児童の体格指標等への影響を評価した。DBRは白米とブレンドして炊飯、令和6年4月~6月にかけては米飯の30%をDBRに置き換え、同年7月~令和8年3月にかけては米飯の50%をDBRに置き換えて提供した。
【結果】
■肥満率の変化
- ●子どもの肥満率が低下:全学年の肥満児の割合が、令和4年度の33.2%から令和7年度には24.3%へと減少した。
- ●重度の肥満児も減少:特に健康への影響が心配される、高度肥満の子どもの割合も減少。
- ●「健康的な体重」の割合を維持:体重がちょうど良い(正常)子どもの割合は、各年度ともに約60%台をキープ。
- ●極端な「やせ」への偏りはなし:やせ気味の子どもが一部で増えたが、その多くは軽いものであり、体に心配があるほどひどくやせている子どもは増えていない。
- ●男女とも共通の好結果:これらの良い変化は、男児・女児のどちらにも同じように見られた。

▲学年別肥満率(全学年、男児・女児、人数)
■性別・学年別の詳細分析
- ●男児・女児ともに肥満率は低下傾向
- ●男児の肥満割合は令和4年度 33.6%→令和7年度24.0%。
- ●女児の肥満割合は令和4年度32.6%→令和7年度24.7%。
- ●学年別では、令和7年度で最も低い肥満率を示す。
- ●軽度やせの増加も見られるが、重度やせは少なく、健康リスクは限定的。

▲R4~R7 男児の身体指標の変化(全学年)

▲R4~R7 女児の身体指標の変化(全学年)
■進級コホートの体格変化
- 同一学年の進級に伴う体格の推移を分析。
- ●肥満割合は全体的に低下傾向。
- ●正常体格の割合は増加。
- ●軽度やせの割合が増加し、重度やせはほぼなし。
- ●性別・学年を超えた一貫した改善傾向が確認された。
(注1)DBRとは・・・加工玄米の一種。玄米表面を覆っている防水性の高い「ロウ層」を均等に除去し、①玄米の栄養そのままに、②白米のように手軽に炊けて、③食べやすく、④消化性が良い玄米です。
本検証結果は学術論文にまとめ、Glycative Stress Research誌に投稿、2026年3月に掲載されております。Glycative Stress Research 13(1): 30-42, 2026.
【原著論文】
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【原著論文:日本語翻訳版】
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【お問い合わせ先】
公益財団法人 医食同源生薬研究財団(担当:西山)TEL:03-4334-8868
